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松山市のファイナンシャル
プランナーが語る
お金の役割からお金の価値を理解する
お金の役割について取り上げますが、お金には大きく分けて次の3つの役割があります。
① 決済・交換手段としての役割。物々交換をおこなう場合は、自分に必要なものと相手が必要なものが一致していないと成立しないという欠点があります。そこでお金を用いることで汎用性を持たせます。売る側はモノとお金を交換する、買う側はお金とモノを交換するという流れができ利便性が向上する効果があります。
② 尺度(ものさし)としての役割。モノを比較するためには数字(単位)があるとわかりやすく先ほどの汎用性を持たせることに繋がります。そして数字を価格として比較対象のバランスが取れているかの判断が容易になります。
③ 貯蓄・保存方法としての役割。大きなモノだと場所の確保や、モノによって腐りやすい錆びやすいなど陳腐化してしまうといった管理面での問題が解消しやすくなります。
お金の価値を理解する
このような役割がお金にはありますが、その役割を果たすためには『お金にはモノに価値を持たせ、その価値を持続させるという、価値の担保ができる』という性質があることを多くの人に認知・信用してもらうことが必要になります。
多くの人が共通の認識を持ったお金を用いて、価格を決めることでモノの価値を表現し、決済交換の選択肢を広げることで価値の移転しやすくし、一定の数量や品質を維持管理することで価値を保つことができます。
そしてその認知・信用を持続させるために、セキュリティーの向上、金利の調整、新札の発行などをおこなうのです。
私たちのできること
私たちがお金について正しく向き合うためには前述のような『お金自身が持つ価値』について認識し、その価値を減らさない工夫や価値を増やしていくための学びが欠かせません。
お金には様々な種類があります。世界情勢や社会の変化が起きている現在こそ、どのような通貨や資産を持てば価値を保ち増やすことに繋がるかについて考え実行することが大切です。
お金の価値を理解した上で、役割に合ったお金の種類を選択できれば、より良いお金の活用に繋がると私は考えています。