松山市のファイナンシャル
プランナーが語る
住宅ローン金利選びのすすめ
住宅購入においてやはり気になるのが住宅ローン金利。
人生で一番高額な買い物と言われる住宅ですからローンを組み金利を支払います。
一方で三大支出として教育資金や老後資金づくりもあり、金利はこれらを考える際も重要な要素になります。
特にこの約1年はアメリカの金利上昇や日本でも金利についての方針転換が一部ありましたから、金利について知っておくことには大きな意味があります。
住宅ローン金利の仕組み
住宅ローン金利は 店頭金利 ― 優遇金利 という式で表します。
実際に適用される住宅ローン金利は、店頭金利(基準になる金利)から優遇金利(金利の値引き分)を引いた金利です。
店頭金利には変動金利と固定金利という変動性で分けた金利タイプを用います。
また金融商品の一般的な指標として用いられている金利として短期金利と長期金利という期間で分けた金利があり、長期金利の方が短期金利のよりも高いのが一般的です。
そして変動金利は短期金利を指標とし、固定金利は長期金利を指標としているので、固定金利の方が高めに設定されています。
住宅ローンについて一番多いご相談内容が金利タイプを変動金利にするかどうかです。変動という要素には「金利が上がったらどうしよう‥」という不安要素があり選択するのに悩みます。
では何を判断基準にすればいいかというと『返済期間や他の資金計画とのバランス』で考えることです。返済期間が短い方や繰上げ返済をされる予定の方など返済計画を柔軟できる方にとっては、金利が上昇してもローン残高の減少に応じて影響も少なくなるという点を意識するといいでしょう。
他の資金計画とのバランスという面では教育・老後資金づくりのために取り入れる金融商品との金利差(住宅ローン金利と株式や債券の利回りの差)を活かすこと、住宅ローン金利が上がるということは他の金融商品の金利も上がるという視点を持つことです。
物価も金利も変わるのが当たり前
世の中の物の価格は変動することが普通です。そしてその変動に応じて金利が変わるのも普通です。
変わることが当たり前でその変化に対してどのような策を打つかということを重視すると、金利に対する見え方も変わってくるかもしれません。